文法指導をせずに英語表現を教える方法
皆様はどのようにして英語を学んできましたか?従来の英語教育は「日本語」で「文法」を学ぶことが基本で、そのように英語を学んできた方が多いかと思いますが、GrapeSEEDでは、「文法」は一切教えません。では、子どもたちはどのようにして文章の成り立ちについて学ぶのでしょうか?
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以前、本Blogで、前置詞を文法的にではなく「体験を通して」自然に習得するための教材として「Mouse in the Barn」というストーリーを例にご紹介しました。(詳細はこちらのBlogをご覧ください) 今回は時制の学びについて、GrapeSEEDの教材「We sing We sang」というソングを例にご紹介いたします。
下記の動画をご覧ください。楽しい歌に合わせて、singとsangの違いを紹介しています。
他にも、時制について学ぶ教材(チャンツ)「Yesterday, Today」では、以下のような文章が登場します。
Yesterday, I wrote a letter to my mother. Do you want to write a letter today?
(昨日、お母さんにお手紙を買いたんだ、君も今日お手紙を書く?)
ここでは、昨日のことを話す際には“wrote”、今日のことを話す際には”write”を使っています。英語教師は、子どもたちがチャンツを口ずさむ中で「同じ行動なのに昨日と今日でなんだか形が違うな?」と気がつくようなきっかけを作り、レッスンの回数を重ねることで動詞の変化の理解を促します。これが「体験を通して習得する」仕組みです。 教材では、write/wroteの他にも、tell/toldやlead/led、drink/drank、swim/swam、bring/broughtなど、子どもたちが普段の学園生活で体験するような身近な動詞やトピックを扱っています。
いかがでしたか? このように、GrapeSEEDでは、文法指導を行わず、体験を通して自然に英語を習得できるように構成されています。
今回は時制の学習を例にGrapeSEEDの仕組みをご紹介しましたが、GrapeSEEDの教材には他にもたくさんの工夫が施されているので、また別の機会にご紹介したいと思います。
GrapeSEEDについてもっと知りたいと思った方は、ぜひ下記お問い合わせよりご連絡ください。

”英語は勉強するもの” そんな大人の感覚が、子どもにも当てはまると思っていたりしませんか? 実は、子どもにとっての”英語”は、“外国語”というより “もうひとつの言葉” 。 日本語を覚えた時と同じように、 「伝えたい」「理解したい」という気持ち が原動力になります。 つまり子どもたちは、大人のように文法や単語を暗記するのではなく、 ・英語で遊ぶ ・英語で歌う ・英語でやりとりする このような 日常の中の体験 を通して、自然と英語を身につけていくのです。 特に幼少期は、音への感度が高く、耳からのインプットが非常に効果的です。 だからこそ、話せるようになる前に、 英語の音にたっぷり触れて、体にしみこませる時間を増やす ことが大切です。 “英語を勉強する”のではなく、 “英語で過ごす” 毎日の中で、子どもたちの力は育っていきます。 私たちの提供するLittleSEEDおよびGrapeSEEDでは、 年齢や成長に合わせた楽しい歌や物語、先生とのやりとりなどを通じて、 子どもたちが“言葉”として英語に出会い、英語を“使える”ようになるプロセスを大切にしています。 GrapeSEEDについてより詳しく知りたい方は、こちらよりお問い合わせください。

GrapeSEEDで多くの子どもたちが英語を話せるようになるのはなぜ? その鍵は、「母語のように理解し、話せる英語カリキュラム」にあります。 今回は、その中でも レッスンプラン(学習指導案) に焦点を当て、その秘密を紐解いていきます。 段階的に導く、GrapeSEEDのレッスンプラン GrapeSEEDのレッスンプランは、「責任の移行モデル(Gradual Release of Responsibility)」をコンセプトに構成されています。 これは、教師主導から生徒主導の学びへと、段階的に役割を移していく指導法です。 このアプローチにより、生徒たちは無理なく、意欲的に英語を身につけていくことができます。 Stage 1|先生が話す/子どもたちが聞く レッスンは、先生が教材を読んだり話したりするところから始まります。 子どもたちは、意味をイメージしながら、注意深く先生の話す英語に耳を傾けます。 そして先生は、理解を助けるために読み聞かせの前後で簡単な質問ややりとりを行い、子どもたちの集中と興味を引き出します。 Stage 2|子どもたちが話す/先生がサポート 先生のリードのもと、子どもたちは少しずつ主体性を持ち始めます。 教材に出てきた単語や表現を声に出して言ったり、歌ったりすることで、自分の言葉として英語を使う第一歩を踏み出します。 先生は必要に応じてお手本を示したり、発音の修正をしながら、子どもたちが安心して発話できるようサポートします。 Stage 3|子どもたちが話す/先生が聞く 子どもたちは教材の内容をよく理解したうえで英語を使うことに自信を持ち始め、レッスン内でも主体的に発話するようになります。 先生は見守りながら、必要に応じて語彙や表現の確認を行い、自然なやりとりをサポートします。 このように、はじめは先生がリードし、徐々に子どもたちの主体的な学びへと移っていきます。 GrapeSEEDのレッスンプランでは、1ユニット(約40回のレッスン)を通して、その変化が段階的に設計されているのが特長です。 先生方は、指導案を一から考える必要はありません。 GrapeSEEDのレッスンプラン通りに進めるだけで、子どもたちに合った最適なレッスンが実現できます。 そして子どもたちも、毎日のレッスンを楽しみながら、自然と英語力を伸ばしていくのです。