情意フィルター仮説とは?
情意フィルター仮説とは、Stephen Krashen(スティーブン・クラッシェン)が提唱した第二言語習得に関する
5つの仮説の内の1つです。 自身の感情が、どのように第二言語習得に影響するかを説明したもので、「自信のなさ」
「不安」「苦手」等の感情(情意フィルター)が強ければ強いほど、第二言語の習得を妨げてしまうという仮説です。
例えば、想像してみてください。
海外の人たちが集まっている場面で、いきなり「前に立って、英語で自己紹介をしてください」と言われたら、
英語が得意でない場合、あなたはどのような気持ちになりますか?
簡単な自己紹介だとしても緊張してしまう方が多いのではないでしょうか?「正しい文法で話せるか心配だな・・・」
「間違えると恥ずかしいな・・・」等、ネガティブな感情が強い=情意フィルターが高いことを示しています。
クラッシェンは、環境に対するこのような否定的な感情反応は、学習や言語習得の妨げになることがあり、
学習者がストレスを感じたり、その言語を学びたくないと思うと、学習が損なわれると説明しています。
では、教育者や保護者は、教室やご家庭でどのように子どもたちの情意フィルターを下げて、
リテラシーや学習を促進できるでしょうか? クラッシェンは、「興味を喚起し、不安の少ない環境を提供し、
学習者の自尊心を高めることで、情意フィルターを下げることができる」と提案しています。
GrapeSEEDカリキュラムは、このようなポジティブな環境を意識して開発されました。
子どもたちが安心し、励まされながら、英語を聞き、話し始めることができるようにカリキュラムは作られています。
例えば、レッスンで何かを教える際、まず最初に先生がその音や言葉のモデルとなり子どもたちに見本を見せます。
次に子どもたちが先生と一緒にアクティビティに参加し、最後には先生の助けを借りずに自分たちだけで
アクティビティを実施できるようになります。
このように、子どもたちにストレスを感じさせることのない、一連の流れでレッスンは進行していきます。
他にも、Songs、Poems、Stories、Action Activitiesなど、バラエティに富んだ教材で、子どもたちは
興味を持ち続け、楽しみながら言葉を習得していきます。
ご家庭では、REP(Repeated Exposure and Practice)教材を使い、保護者の方と一緒に取り組むことができます。
アプリやテキストは楽しくてインタラクティブなものなので、お子さまの学習に緊張感を与えることなく、
保護者も参加しやすい内容と方法を提供しています。
GrapeSEEDカリキュラムで使用されているこれらのアイデアは、どの教室やご家庭でも活用していただけます。
情意フィルターを下げることで、学習をポジティブな体験にし、ストレスが少なく、サポートしやすい環境を
作ることが重要です。 また、アクティビティを変えて興味を持たせるなど、お子さまや生徒たちに示してほしい
行動のお手本となり、成功したら褒めることも忘れないようにしましょう。
GrapeSEEDのレッスンでは、楽しくて魅力的な教材を用いて情意フィルターを低くし、子どもたちが前向きな気持ちで
安心して言語を学べる環境作りを大切にしています。
もちろん、「楽しい」だけではなく、言語を習得する上で重要なポイントをカバーしたカリキュラムとなっています。
英語習得のために必要なポイントをまとめた動画はこちらよりご覧ください。
GrapeSEEDについてもっと知りたい方は、下記お問い合わせよりご連絡ください。

GrapeSEEDでは、英語を指導する先生方を対象に、専門トレーナーによる継続的なサポートを提供しています。 指導スキルの向上に役立つ学習ツールの提供に加えて、レッスンの振り返りや1対1のコーチング、コ・ティーチング(共同指導)など、現場に寄り添った支援を行っています。 特に 「コーチング」 では、実際のレッスンを映像または実地で見たうえで、レッスン内容の確認や指導に関する相談、より効果的なアプローチの提案を行い、先生方が日々の指導に自信を持って取り組めるようサポートします。 一人ひとりの先生に合わせた関わりを大切にし、「子どもたちに英語で自分の思いを伝えられるようになってほしい」という想いを、指導の質へとつなげていきます。 そんなコーチングの取り組みをより多くの学園で活用していただくため、2024年度末には期間限定のキャンペーンを実施しました。 期間中にコーチングを受けた学園の中から、抽選で数校に「ピザパーティー」をプレゼント! 現場でがんばる先生方に、チームで一息ついていただくための、ささやかな感謝の企画です。 今回当選した2校の当日の様子はこちら↓

新しい学年、新しい環境、そして初めての英語。 初めてのことが多い春は、子どもにとって大きな挑戦の時期です。 今回は、 英語学習を始めたばかりの子どもたちがつまずきやすいポイント と、 ご家庭でできるサポートのヒント をご紹介します。 まず、英語に初めて触れる子どもたちは、 ・「先生が何を言っているのかわからない」と戸惑う ・不安や恥ずかしさで緊張したり言葉が出ない ・他の子と比べて自信をなくす このようになってしまうことがよくあります。 大人でも緊張しますから、子どもたちにとってはなおさらですよね。 GrapeSEEDのレッスン では、始めのうち、 子どもたちに反応や発話は求めません 。 なぜなら、私たちのカリキュラムでは、子どもたちは母語を習得した時と同じ方法と順番で英語を身につけていくからです。 生まれたばかりの赤ちゃんはまだお話はできませんが、その代わりたくさん周りの人の言葉に耳を傾けます。 そして毎日言葉を聞いて、1・2歳頃から少しずつ単語が出てきますよね。 GrapeSEEDも同じです。 始めは先生が何を言っているのかわからなくて当たり前です。 それでも、歌やアクティビティなど、意味がよくわからなくても楽しめるコンテンツが様々あるので、それを通じてたくさん英語の音に触れることができます。 そして、レッスンを重ねていくごとに少しずつ言われている言葉の意味を理解し、徐々に話せるようになっていきます。 実際、GrapeSEEDで英語を学び始めたばかりの子どもたちは、最初はとても緊張している様子ですが、だんだん笑顔が増えていき、先生の真似をしたりしながら、楽しく英語に触れる姿が見られるようになります。 【ご家庭でできる3つのやさしいサポート】 1.「話させようとしない」でOK!まずは“聞く”を楽しむ せっかく学び始めた英語。自宅で子どもが英語を話さないと「大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、最初は“聞く”ことが何よりも大切です。 無理に話させるのではなく、「今日はどんな歌があったの?」「英語でこんなこと言ってたね」と、自然に振り返るだけでも十分なサポートになります。 2. 英語に限らず「できたね!」をたくさん伝える 英語がわからないことで自信をなくしてしまう子もいます。そんな時こそ、日常の中で「すごい!」「よくがんばったね!」と、英語以外のことでも自己肯定感を高める声かけが大切です。 「がんばることが楽しい」と思える土台づくりにつながります。 3. 保護者も一緒に“楽しむ”気持ちを忘れずに レッスンで触れた英語の歌やストーリーなど、ぜひお子さまと一緒に楽しんでみてください。完璧な発音や理解は必要ありません。「なんだか楽しかった!」が、次の学びにつながるエネルギーになります。 新年度は子どもたちにとっても、保護者の方にとっても“初めて”の連続です。 英語の学習は「できることを増やす」ことよりも、「楽しい!」「もっとやりたい!」という気持ちが続くことが一番の成功です。 ぜひご家庭でも、あたたかく見守っていただければ嬉しいです。 GrapeSEEDについてより詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせください。