生徒が自ら発話するための3ステップとは?

皆さまは、「GRPモデル」とは何かご存じでしょうか?「GRRモデル(Gradual Release of Responsibility Model)」とは、レッスンを重ねていく中で、教師が生徒に「教える」ことから、生徒が習った言葉を「使う」ことに学習内容をシフトさせていく方法です。このモデルでは、生徒が主体となって英語を「使う」段階になるまでに、3つのステップがあるとされています。

3ステップで徐々に生徒主体の学習へと導いていく考え方は、長年、教育研究者や理論家によって研究されてきましたが、1983年にイリノイ大学のP・デビッド・ピアソンとマーガレット・ギャラガーによって報告書が発表され、「責任の段階的開放」として広く知られるようになりました。

GrapeSEEDでは、その「責任の段階的開放」を非常に重要な方法として使っています。今回はその学習プロセス(3ステップ)とともに、GrapeSEEDのレッスンではどのような指導がされているのかご紹介します。

ステップ1「教師の模範的な行動を見聞きする」

GrapeSEED の各ユニットの前半では、生徒が言葉の意味を理解する基盤を作るために、教師は生徒に学んでほしい言葉を正確に何度も見せ、聞かせます。生徒はレッスン中の歌、チャンツ、物語などを通して、繰り返しその言葉に触れることによって意味を理解し始めます。


ステップ2「教師やクラスメイト達と一緒に積極的に練習や行動を繰り返す」

中盤になってくると、生徒は教師の補助はありつつもレッスンでよく耳にするフレーズを理解するだけではなく、その言葉を使って徐々に話すようになっていきます。


ステップ3「生徒は自信を持って自分でその行動を行えるようになり、自立した学習者となる」

後半になってくると、生徒が主体となって学んだ言葉で自分の思いを伝えられるようになります。教師は「暗記して発話させる」ということではなく、生徒に様々な場面で英語を使う機会を与え、生徒が自力で学習した内容を使えるよう、英語力の定着を図っています。


以上からわかるように、GrapeSEEDのレッスンはユニットが新しく始まった時は教師主導でレッスンを行いますが、徐々に子ども主体になるように発展していきます。生徒主体でレッスンが進むようになる頃には、生徒は英語を話すことに自信をもち、英語を自主的に学ぶようになっています。GrapeSEED のレッスンでは生徒が自信をもって英語を話せるようになるのです!


今回は、GrapeSEEDが取り入れている学習自立への誘導の考え方についてご紹介いたしました。 

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April 18, 2025
皆様、こんにちは! 2024年度もGrapeSEEDのブログをお楽しみいただけましたでしょうか? 2024年度はGrapeSEEDにとって、いくつもの新サービスをリリースした大きな進化の年となりました。 これまでご紹介いたしました、新サービスはこちらです。 (※各項目をクリックすると詳細ブログにアクセスできます。) 【学園向け】 ・ GrapeSEED Nexusの開始 :スマートボードやテレビなどのモニターに教材を映し出し、  生徒の理解度を高めながら、クラス全員で協同してレッスンを行うためのオールインワン・ツールです。  また、レッスンを円滑に進めるための管理機能も充実しており、より良い学習環境を提供することができます。 【教師向け】 ・ プレミアム教師コーチングの開始 :GrapeSEEDのトレーナーが学園に赴き、実際のレッスンを見学し、  教師がカリキュラムの意図を理解した上で適切に指導しているかを確認、  そして自主的な成長とレッスンの忠実性を高めるための支援となっています。  その後、1対1でのディスカッションや、ブレーンストーミングなど、様々な方法でフィードバックを実施し、  より良いレッスン運営ができるよう教師と話し合いを行います。 【個人向け】 ・ GrapeSEED Onlineの開始 :これまでGrapeSEEDの英語教育は契約している幼稚園やこども園、英会話スクールのみで提供されていました。  しかし、近隣に導入校がない地域のご家庭からの要望や、引っ越しなどで継続が難しい生徒からのニーズの高まりを受け、  オンラインでの個人向けサービス提供を決定しました。 【学園、個人向け】 ・ GrapeSEED Baby セット販売の開始 :0歳〜生後36か月のお子様を対象にした、英語と日本語が記載されているバイリンガル絵本シリーズです。  英語のナレーションが付いているので、英語の読み聞かせに不安があっても大丈夫!  日本語と英語を楽しみながら学び、毎日の読み聞かせをもっと楽しく、もっと豊かにすることができます。 これらの取り組みはすべて、お客様によりご満足いただくため、スタッフ一同心を込めて取り組んだものです。 そして、今年度は新たに 13の施 設 でGrapeSEEDを導入していただくこととなりました。 より多くのお子様にGrapeSEEDを体験していただけることを、大変嬉しく思っております! 今年度も、皆様にワクワクしていただけるような情報やコンテンツを発信してまいりますので、 どうぞ引き続きご支援、ご愛顧のほど、何卒よろしくお願いいたします。 また、GrapeSEEDに少しでもご興味のある方は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください!
April 11, 2025
GrapeSEEDから生まれた、0-3歳児向けの絵本【GrapeSEED Baby】をご存じですか?この絵本では、小さなお子様に親しみのある言葉や表現を使い、英語と日本語の両方で楽しめるように作られています。 2022年に初めてのシリーズが登場して以来、多くの学園の先生方や子育て中の保護者の方にご購入いただきました。 そしてこの度、新シリーズの【GrapeSEED Baby Set2】が登場し、特典付きセット販売が開始いたしましたことをお知らせいたします。 <セット内容> ・ピクチャーブック6冊…イラストが鮮やかでシンプルな構成。始めの一歩に最適です。 ・ボードブック6冊…ストーリー性のある充実した内容で、ボードブックの理解をさらに深めます。  全ての本にナレーションが付いています。専用アプリでネイティブの発音が聞けるので、ナレーションをそのまま流して使えます。 <特典> ・オリジナルトートバック ・ミニ色鉛筆 トートバッグはマチつきで、絵本12冊がすっぽり入るサイズです。学園の生徒様、保護者様へお渡しする際にも便利な仕様になっております。 購入はAmazonサイトをご覧ください。
March 21, 2025
2024年度も大変ご好評をいただきました英語教育見学会も最終日を迎えました。 ご協力いただいた学園や、ご参加いただきました皆様には改めて感謝を申し上げたいと思います。 ありがとうございました。 本日は2024年度に開催された会の中から東京都の【樫の実幼稚園】について、当日の様子をご紹介します。  <地域に根ざして約80年、家庭的であたたかい雰囲気に包まれて> JR「西荻窪駅」から10分ほど歩くと、目の前には自然豊かな公園が現れ、その向かい側に樫の実幼稚園が見えてきます。 80年以上前の開園時に橿原(かしはら)神宮から贈られた樫の木も、南門の横で大きく育っています。 インターホンを押すと、副園長先生が出迎えてくれました。 <GrapeSEEDおよび、学園のお取り組み紹介> 導入のきっかけは、副園長先生がGrapeSEEDのレッスンを見学し、子どもたちの英語力の高さに驚いたことです。 現在は正課で週1回、預かり保育が始まる課外の時間帯に週2回レッスンを実施しており、運営はGrapeSEEDパートナーのアークEnglishが担当しています。 <レッスン見学(年中・年長クラス)> アークEnglish所属の先生のレッスンは、指導ポイントをしっかり抑えつつ、子どもたちの集中力が途切れないよう工夫されています。 見学会の参加者は、先生が子どもたちを丁寧にサポートしながらもテンポよくレッスンを進めていく姿に驚かれていました。 <質疑応答> 参加者から「運営で大変だったこと」について副園長先生にご質問をいただきましたが、運営に関してはGrapeSEEDパートナーに全てお任せしているため、大変だと感じていることはあまりない、とのことでした。 GrapeSEEDが開催する英語教育見学会は、レッスンの見学だけでなく、導入に至るまでの課題やお取り組みの詳細に関して、学園の経営者・担当者に直接お聞きする時間をしっかりと取っていることが特徴です。 また、英語教育だけでなく、教育に関する情報交換の場としてもご活用いただいております。 来年度も開催を予定しております。 日程や会場が決まりましたら本ブログでもお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください!
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